サンセバスチャン⇔パリ 電車での行き方 2024

パリのモンパルナス駅行きのTGV inOui 行き方
パリのモンパルナス駅行きのTGV inOui

美食の街、サンセバスティアン。前回のビルバオ⇔サンセバスティアンのバス移動に続いて、今回はサンセバスティアン⇔パリの電車移動です。最短でも、乗り換え1回、約5時間半かかりますが、空路だとサンセバスティアンからビルバオを経由してパリ郊外に移動なので、所要時間は同じかそれ以上かかります。ビルバオに寄る必要が無ければ、パリ⇔サンセバスティアンの電車移動も有力な選択肢になります。

2024年春にビルバオ→サンセバスティアン→パリの順に移動しましたので、この記事ではサンセバスティアンからパリへの行き方を詳しくご紹介します。逆方向となるパリ→サンセバスティアンの移動もルート自体は同じなので、利用する路線や駅は同じです。

サンセバスティアン⇔ヘンダヤ(乗換駅)は各駅停車だけど快適!

サンセバスティアン⇔パリの移動において、サンセバスティアンではバスク鉄道Euskotren(エウスコトレン)のAMARA DONOSTIA(アマラ・ドノスティア)駅を利用します。

バスク鉄道 Euskotren(エウスコトレン)のAMARA DONOSTIA(アマラ・ドノスティア)駅。

AMARA DONOSTIA駅はサン・セバスティアン大聖堂の少し南にあり、旧市街からだと、道が混んでいなければタクシーで10分程度。コンパクトな街なのでそれほど遠くはありません。

バスク鉄道の路線E2でAMARA DONOSTIA(アマラ・ドノスティア)駅⇔HENDAIA(ヘンダヤ)駅を移動します。各駅停車のみで所要時間は約40分、スペインのプリペイド交通カード・Barikカード(チャージ式)が利用できます。電車はやや小型でスピードもそれほどは速くないですが、時間通りに運行していて、車内はとても清潔で快適。始発駅なので座ってのんびり移動できました。朝に乗車したので、地元の通勤客と思われる方が多かったです。

AMARA DONOSTIA駅に到着する電車。折り返しでHENDAIA駅行になりました。

サンセバスティアンのAMARA DONOSTIA駅と、TGVとの乗り換え駅であるHENDAIA駅との間は、2024年6月時点で30分に1本の運行。バスク鉄道の公式サイトの時刻表(PDFファイル)は下のようなになっていました。最新の情報はバスク鉄道の公式サイトの時刻表で確認することができます。

路線E2。HENDAIA駅からAMARA DONOSTIA駅への時刻表。2024年6月24日のダイヤ改正時点。

HENDAIA(ヘンダヤ)駅での乗り換えは簡単!

HENDAIA(ヘンダヤ)駅に到着です。スペインとフランスの国境で、ここで乗り換えが必要。小さいながら駅舎があります。

パリからサンセバスティアンに向かう場合は、この先の電車の予約は不要。この後もスペインでバスや鉄道を利用するなら、ここでスペインのBarikカード(チャージ式・プリペイド交通カード)を買うほうが運賃が少し安く、便利です。Barikカードは複数人で利用する場合、改札で人数分タッチするだけでOK。1枚あるだけで複数人利用できるのは旅行客に優しいシステムですね。

バスク鉄道のHENDAIA駅。

スペインからの電車を降りたら、フランス側の電車に乗り換えです。フランス側はフランス国鉄(SNCF)のアンダイエ駅(Gare d’Hendaye)。下の写真のように100mも離れていないので乗り換えは簡単です。

中央奥に小さく見えているのがバスク鉄道のHENDAIA駅。右がフランス国鉄(SNCF)のアンダイエ駅。徒歩1分。

地図で見るとフランス国鉄(SNCF)のアンダイエ駅は線路が多数ある大きな駅に見えますが、駅舎は小さく、電車の発着も稀にしかなさそうでした。駅舎に売店やトイレ、ベンチがあります。

フランス国鉄(SNCF)、アンダイエ駅(Gare d’Hendaye)の売店。コーヒーやココアを買うこともできました。

駅の改札は無く、係員の人も居なくて、駅舎のスグ隣にあるホームにそのまま入ることができました。乗り込む予定のTVG(高速列車・フランス版新幹線)はすでにホームで待機中。発車30分前になると列車のドアが開いて乗車開始。発車も定刻でした。

Hendaye(アンダイエ)駅に停車中のTGV inOui(イノイ)。パリのMontparnasse(モンパルナス)駅行き。

公式サイトでのTGV inOui の予約方法

アンダイエ(Hendaye)駅⇔パリのモンパルナス(Montparnasse)駅の移動はフランス国鉄(SNCF)のTVG(高速列車・フランス版新幹線)なので全席指定席。事前に予約が必要です。今回はフランス国鉄の公式販売サイトSNCF Connectで購入しました。 画面はこんな感じ。クレジットカードで決済して、QRコード付きのチケットを印刷しておきました。

フランス国鉄の公式販売サイトであるSNCF Connectの画面。季節によって本数が異なります。

この列車の座席は日本の新幹線のように進行方向に席を回転させる機能はありません。進行方向は、予約時点では不明です。一部対面のボックス席になっている席もあります。2階建てになっていて、一等席・二等席から選べます。

一等席を選ぶと座席選択画面に進むことができました。進行方向の記載はなく、当日まで分からない。。

TGV inOui 車内は一等席も二等席も快適・便利!

アンダイエ(Hendaye)駅からパリのモンパルナス(Montparnasse)駅に向かうTGV inOui(イノイ)は、とても清潔で、各座席に大きめのテーブルが付いていて、車内でWi-Fiを利用することもでき快適でした。それでも5時間弱の長時間移動。何か食べたり、寝たりしないと長く感じますし、仕事をしている人やタブレットで動画を見ている人も多く見かけました。

各車両に荷物置き場がありますが、荷物が席から遠いと不安なので、座席上の棚に乗せるほうが安心。多くの人が小型や中型のスーツケースを座席上の棚の上に載せていました。

TGV inOui の2等席は、通路を挟んで2列 x 2列。各席に大きなテーブルが付いています。電源は共用。
少数ですが、2人 x 2人の対面で、数は少ないですが席が向かい合わせで真ん中に折り畳みのテーブルが付いている席もありました。
TGV inOui の1等席は、通路を挟んで2列 x 1列。始発駅で一番に乗り込んで撮影しました。
各席に大きなテーブルが付います。個人用の電源あり。ノートパソコンを開いている人も多く見かけました。

食堂車もあり、軽食やドリンクを購入できます。食堂車内にも席が少しあります。

TGV inOui の食堂車。食事と飲み物のメニューとは別に、水やクッキーなども売っていました。
カウンター席の他に、ファミレス・ファーストフード風の席もありました。

パリのモンパルナス(Montparnasse)駅

TVGがパリに向けてアンダイエ(Hendaye)駅を出発すると、ずーっと菜の花畑でのどかな景色続きます。約5時間かけてパリのモンパルナス(Montparnasse)駅に到着しました。

黄色い菜の花が見られるのは4~5月ごろ。電車の窓がそれほど綺麗ではなかったことが少し残念。
パリのモンパルナス駅(Gare Montparnasse)に到着したTGV inOui。

パリには電車のターミナル駅がいくつかありますが、サンセバスティアン⇔パリを電車移動する場合は、パリではモンパルナス駅(Gare Montparnasse)を利用します。乗車時のアンダイエ駅は改札が無くの乗車券チェックはなく、モンパルナス駅で初めて乗車券のQRコードの読み取りがありました。

パリ⇔サンセバスティアンの電車移動のまとめ

長旅でしたが、乗り換えが簡単でTGV inOuiも清潔で快適だったので、それほど負担に感じませんでした。アンダイエ⇔パリのモンパルナス間を乗り換えなしのTGV inOuiを利用したことが大きかったのかもしれません。

パリ⇔サンセバスティアンの電車移動は、オススメできる移動方法でした!

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