おすすめハイキングコース3選【スイス・ツェルマット】絶景トレッキング体験記

快晴のゴルナーグラート展望台から望むマッターホルン 行き方
快晴のゴルナーグラート展望台から望むマッターホルン

マッターホルンの絶景を望む人気の山岳リゾート「ツェルマット」。鉄道とロープウエイが充実しているので絶景ポイントまでスムーズに移動することができます。その中でも特に人気の展望台3つと、それぞれの近くにあるおすすめのハイキングコース(トレッキングコース)の行き方や見どころ、実際に行ってみて分かったお役立ち情報などをご紹介します!

スイス・ツェルマットへの行き方

日本からツェルマットへは飛行機と電車で行く方法が一般的。スイスのチューリッヒ空港からだと最短で3時間30分、イタリアのミラノ中央駅からだと最短で3時間40分。どちらもスイスのフィスプ駅(Visp)で乗り換えがあります。スイスのSBB(スイス連邦鉄道)は運航時刻がとても正確で乗り換え時間も短めです。

「ツェルマット・ピークパス」で乗り放題!

スイスの鉄道や山岳鉄道、ゴンドラはすべてかなり高額!今回はSBBの「ハーフフェアカード」120CHFを購入して、鉄道や山岳鉄道、ゴンドラを割引料金で乗車する方法を選びました。

また今回はツェルマット観光に丸3日間を割り当てたので「ツェルマットピークパス 3日券」をSBBハーフフェアカードによる25%割引後の価格220CHF(訪問時の為替レートで約4万円!)をツェルマットの観光案内所で購入しました。この「ツェルマットピークパス」があれば、下の地図画像にある様々な乗り物に自由に何度でも乗車できるんです!ツェルマット市街地から主要な観光展望台にアクセスできる山岳鉄道やゴンドラの駅は3つありますが、行き先によっては複数の行き方があるほどに山の観光地への交通が充実しています。

この画像はツェルマットの公式観光サイトからお借りしました。このすべてをピークパスで自由に乗ることができます!

展望台までを1往復するだけなら都度チケットを買う方がお得だったり、悪天候の場合は3日券を買うともったいなど、何を買うべきかの判断が難しいですので、観光案内所の窓口で希望の行程を示して相談しながらチケットを買うのが確実でオススメです。

観光案内所
ツェルマット駅近くにある観光案内所。トレッキングの相談やチケットの相談・購入ができます。紙のMAPもいただけます。

山の天気やゴンドラ運行状況を確認できる便利アプリ!

ツェルマット観光では公式アプリ「Matterhorn」がとても便利!山の天気や気温、展望台のライブカメラ映像、鉄道やゴンドラの運行状況を確認することができます。ゴンドラの運休もそこそこあるので、それらを出発前に手軽に確認できるのはかなり便利ですね!同じ内容をウェブサイトで確認することもできます。

3日間のおおよその天候や風、気温の変化を見ることができます。
Webcamsも便利で、展望台からの視界の状況をリアルタイムに確認できます。
「ZERMATT Matterhorn」アプリ
ゴンドラや鉄道の運行状況も確認できます。実際に訪問時も一部ゴンドラが運休していたので出発前に確認するのが良さそう。

ツェルマットで実際に行ったおすすめ展望台3選

ツェルマット観光で人気のおすすめ展望台は以下の3つ!

ゴルナーグラート展望台(標高3,089m):ゴルナーグラート鉄道で行く王道の絶景展望台
マッターホルン・グレッシャーパラダイス(標高3,883m):夏でも氷点下!大パノラマ展望台
スネガ展望台(標高2,288m):地中のケーブルカーで気軽に上がれる高原展望台

右上に「ツェルマット市街」と「スネガ展望台」。その下に「ゴルナーグラート展望台」。下部に「グレッシャーパラダイス」。「マッターホルン」は左にあります。

それぞれの展望台への行き方と、展望台の近くのおすすめのハイキングコース(トレッキングコース)を順にご紹介します!

①ゴルナーグラート鉄道で行く「ゴルナーグラート展望台」

ツェルマットの街からゴルナーグラート鉄道でぐんぐん登って行く「ゴルナーグラート展望台」。ゴルナーグラート鉄道は1898年に開通した歴史ある山岳鉄道で、車窓からマッターホルンの雄姿を眺めることができます。ゴルナーグラート展望台からはアルプス山脈の360度の美しい眺望を楽しむことができます。また、ゴルナー氷河も近くから一望できます!

ゴルナーグラート鉄道乗り場
SBBツェルマット駅の目の前にあるゴルナーグラート鉄道の乗り場。建物の中にある窓口でもチケットを購入できます。
ゴルナーグラート鉄道
急斜面をぐんぐん登るゴルナーグラート鉄道。車窓からマッターホルンや絶景が臨めます!(展望台後のハイキング中に撮影しました)
ゴルナーグラート展望台
山頂にあるマッターホルンを臨むホテルも有名。レストランやショップもあります。無料トイレも清潔でした。
ゴルナーグラート展望台
ZOOOMという施設では、望遠鏡でマッターホルンを眺めたり、パラグライダーに乗っている気分になれるVRも体験できて楽しい!

ゴルナーグラート鉄道周辺 おすすめ「初心者」トレッキングコース

ゴルナーグラート鉄道の駅周辺にある絶景トレッキングコース(ハイキングコース)を2つご紹介します!1つめは駅間を下る初心者コース。ゴルナーグラート展望台に行った後、帰路の途中駅で下車して、ひと駅分を歩いて下るコースで、出発地点の「ローテンボーデン駅」の近くには”逆さマッターホルン”で有名な「リッフェル湖」もあります。地図では徒歩29分の表示になっていますが、実際には1時間以上かかりました。

右下がスタート地点「ローテンボーデン駅」。地図の左上に向かって「リッフェルベルク駅」を目指すコース。

地図内の赤い点線が鉄道やゴンドラで、地図内の右下にあるゴルナーグラート展望台近くの駅から地図の上部にあるツェルマットまで続く、ぐねぐねとした点線がゴルナーグラートです。ご紹介する初心者向け絶景トレッキングコース(ハイキングコース)は、地図内下部の青色の線で、右下の「ローテンボーデン駅」から左上に向かって「リッフェルベルク駅」までを下るコースです。オフラインでも現在地が分かるスイスの山歩きアプリ「swisstopo」で事前にコースを作成して地図データをダウンロードしておくとオフラインでも使えて便利です。

Swisstopoアプリなら高低差も分かるわかるので便利!右側の地図ではスタート地点が右下にあります。

道は分かりやすく、ほぼ下りなので、トレッキング初心者向け。下り道は少し滑りやすいので、靴はローカットのトレッキングシューズがおすすめです。もっと短い距離にしたい方は「ローテンボーデン駅」から徒歩5分ほどの「リッフェル湖」で”逆さマッターホルン”を楽しむだけでも良いですね!

逆さマッターホルンを眺められる「リッフェル湖」
「リッフェル湖」までは駅から下り坂で約5分。天候が良く風が少ない日には”逆さマッターホルン”が見えました!
コースの様子
こんな感じの緩やかな下り坂が続くコース。正面にマッターホルンが見えるのですが、これを撮影した日はあいにくのお天気。
「リッフェルベルク駅」
ゴール地点「リッフェルベルク駅」。ここからゴルナーグラート鉄道でツェルマットに戻ります。

のんびり写真を撮りながら75分かけてゴール地点のリッフェルベルク駅に到着。駅には清潔な無料トイレがありました。

ゴルナーグラート鉄道周辺 おすすめ「中級者」トレッキングコース

ゴルナーグラート鉄道の駅周辺にある絶景トレッキングコース(ハイキングコース)、2つ目はゴルナーグラート鉄道の山頂「ゴルナーグラート駅」で展望台を満喫した後、そこから一つ下の駅「ローテンボーデン駅」までを歩いて下るコースです。標準タイムは35分と短いですが、標高が高い上に、道に大小の石があったり岩場のやや急な下り道もあります。このコースでは氷河を近くに眺めることができ、自然の雄大さを存分に味わえました!

右下の「ゴルナーグラート駅」から左に向かって「ローテンボーデン駅」を目指します。この地図では徒歩がうまく表示できなかったので電車のルートが赤色で描かれています。
下り坂が続くコース。280mの高低差があるので、やや急な斜面もありました。この「swisstopo」の地図では画像の右側に徒歩のコースが正しく描かれています。
ゴルナーグラート展望台駅
写真左手や中央のように氷河を間近に感じつつ、マッターホルンの雄姿を眺めながら歩きます!要所に行先案内板があるので安心!
コースの様子
足元に大小の石や岩があるやや急な斜面を慎重に降りてきました。このコースを登っていく人もいてスゴイ!

このトレッキングコースで見られる絶景やゴルナーグラート鉄道からの景色などがよく分かる動画もぜひご覧ください!

②天空パノラマ展望台「マッターホルン・グレッシャーパラダイス」

夏でも氷点下になる天空の大パノラマ展望台「マッターホルン・グレッシャーパラダイス」。ゴンドラを乗り継いで絶景展望台に向かいます。

ロープウエイ乗り場
ツェルマット市街の南端あたりにあるゴンドラのツェルマット駅。ツェルマット駅から徒歩10分強、もしくは電動バス。

かなりの絶景を楽しみながらゴンドラを乗り継いで「マッターホルン・グレッシャーパラダイス」駅に到着。ここには展望台の他、レストラン、ショップなどがあります。ここでは夏山スキーを楽しむ方も多く、他にも「氷の宮殿」といった一面氷河の氷で覆われた観光施設もありました。ロープウエイを乗り継ぐとイタリアにも行けるようです(イタリア側はピークパスの対象外)。

マッターホルン・グレッシャーパラダイス駅
マッターホルン・グレッシャーパラダイスのゴンドラ駅。トイレ(有料で訪問時は2CHF)もありました。

ここからさらにエレベーターで展望台に登ります。展望台の外は初夏でも一面の銀世界!360度の美しいアルプス山脈の景色を満喫できます。風も強く気温がとても低いので、夏でもしっかりとした防寒対策が必要です。相当に高いところにあるので高山病を心配しましたが、今回は前日までに他の展望台やトレッキングに行くなどして身体を慣らしてから臨んだので大丈夫でした。

マッターホルン・グレッシャーパラダイス
一番高い展望台からの景色。夏山スキーを楽しむ人も見えます。かなりの高所でとても寒い!

マッターホルンが近い!おすすめ「中級者」トレッキングコース

「マッターホルン・グレッシャーパラダイス駅」からゴンドラで1つ下にある「トロッケナー・シュテク駅」から「シュアルツゼー駅」までを歩く約2時間の中級者向けおすすめトレッキングコースをご紹介します。このコースの魅力はマッターホルンを間近に眺めながら歩けること!他の展望台やトレッキングコースと比べで格段にマッターホルンが近いんです!

「トロッケナー・シュテク駅」から「シュアルツゼー駅」を目指すコース。下部の赤い目印はグレッシャーパラダイス。
距離6.7kkm、約2時間。全体としては下りであるものの、アップダウンがかなりあります。右側の地図では右下がスタート地点。

このコースは急な下り坂を含むアップダウンがあり、足場も岩や砂利が多く、高所で2時間と長めのコースなので、ある程度体力がある人が体調の良い時に行くのがおすすめです。ちなみに、トレッキングではなくゴンドラで移動するだけでも、かなり間近にマッターホルンを見ることができます!

コースの様子
途中、足元が大小の石の急な斜面もあり、歩きにくい。トレッキングコースを示す白地に赤ラインの目印があります。
コースの様子
こんなに大きく間近にマッターホルンを眺められます!歩いている方、たくさんいました!逆に登っていく強者も!
コースの様子
途中、いろんな場所に絶景のベンチがありました!眼下にはツェルマットの街が小さく見えています。

このコース、足場が不安定な個所も多く、所要時間も長くて体力を使いました。それでも間近でマッターホルンを眺めることができ、頑張って良かったと思えるコースでした!

このおすすめトレッキングコースで見られる絶景やコースの詳しい様子が分かる動画もぜひご覧ください!

③地中ケーブルカーで3分!簡単アクセス「スネガ展望台」

ツェルマット市街中心部から徒歩5分ほどの場所に地中ケーブルカーの乗り場があります。

スネガ行きの地下ケーブルカー乗り場
スネガ行きのケーブルカー乗り場がこの奥にあります。さらにゴンドラを乗り継いで「ロートホルン」まであがることもできますが、この日は運休でした。
スネガ行きの地下ケーブルカー
地中のケーブルカーはかなりの急斜面。電車が降りてくると中央の扉が開きます。

ケーブルカーに乗ってたった3分で「スネガ展望台」に到着。他の展望台と比べて手軽に訪れることができ、マッターホルンを眺めることができます。展望台から少し歩きますが、山上湖周辺にキッズの遊び場があるなど、ファミリーも楽しめる展望台です。パラグライダーの案内や、ツェルマットまで山を駆け下りるレンタルバイク、絶景を眺めながらスネガまで楽しめるカートがあったりと、スネガ展望台周辺はアクティビティが充実しています。

スネガ展望台
スネガ展望台から望むマッターホルン。この日はあいにく山頂に雲がかかっていました。
スネガ展望台
スネガからロートホルンまでのゴンドラ乗り場。この時は一つ上のブラウヘルトまでのみ運行していました。

ツェルマットの絶景展望台とトレッキングコースまとめ&服・靴

シュアルツゼーから見るマッターホルン
シュアルツゼー駅の近くに大きな「ZERMAT」文字の写真撮影スポットがありました。マッターホルンがかっこいいですね!

今回ご紹介したツェルマットの人気展望台の標高は2200mから3800mほど。かなりの標高なので一気に上がると高山病になるリスクが高くなります。可能であれば高いところに行く前にツェルマット市街に一泊したり、低めの展望台から順に訪問するなどして、身体を慣らしていくほうが良いでしょう。特にグレッシャーパラダイスは気圧が低いことが感じられるほど。気温も夏でも氷点下まで下がり、風が吹くとかなりの寒さ。その他の展望台やトレッキングコースでも、天候や風で体感気温もかなり変わるので、着脱しやすい防寒具が役に立ちました。靴は、今回ご紹介したコースではローカットのトレッキングシューズで大丈夫でした。天候次第ではありますが、マッターホルンをはじめとするアルプスの絶景を楽しむことができるツェルマット、本当にオススメです!